感染のベクトル 2020 11 14
新型コロナウイルスのベクトルは、
感染力の拡大と弱毒化の方向にあると見えます。
もちろん、そのように断定するのは早いかもしれません。
これを「検査件数の拡大」と「医療機関における対処法の確立」と、
言い換えることができるからです。
どちらの見方をするにしても、悲観的になる必要はありません。
常に警戒を怠らず、経済活動を維持すべきでしょう。
ただし、経済活動については、状況に応じて、
規制を強化したり緩めたり臨機応変に対処すべきでしょう。
今年の冬に関しては、在宅勤務や在宅学習を検討する必要があります。
もちろん、子供や若者は、新型コロナウイルスに対して強いと言えますが、
無症状の子供や若者から、高齢者や基礎疾患患者に感染するリスクがあります。
社会的に子供や若者と高齢者を分離できるならば、
経済活動は平常に戻してよいでしょうが、そういうことは無理でしょう。
子供や若者と高齢者や基礎疾患患者の接触をゼロにすることは難しいでしょう。
さて、新型コロナウイルス感染の連立方程式には、もうひとつの要素が加わりました。
それは、人間の新型コロナウイルスが動物に感染した後で、
今度は、動物から人間に戻ってくるというのが問題となるでしょう。
おそらく、動物から人間に戻ってくる新型コロナウイルスは、変異しているからです。
注意が必要なのは、
人間と動物で「ウイルスのキャッチボール」をしているうちに、
新型コロナウイルスが強毒型になってしまうリスクがあります。
根気よく頑張りましょう。
新型コロナウイルスは、変異型や派生型まで考えると、
完全に勝利するまでは、登山で言えば、3合目ぐらいでしょうか。
もちろん、「今は、8合目だ」と言いたいところですが、
私は、あえて悲観的なことを言っておきましょう。
楽観と悲観 2020 10 11
新型コロナウイルスについては、
政治家は、楽観的な態度でよいと思います。
政治指導者まで悲観的になってしまうと、
国民は、絶望の淵に追い込まれてしまいます。
だからこそ、政治家は、常に楽観的な態度を示して、
国民を励まし続けるべきです。
一方、官僚や学者は、常に最悪の事態を想定しておくべきです。
どのようなことが起こっても対処できるように備えるべきです。
さて、2020年10月10日の「CNN.co.jp」ニュースでは、このような記事がありました。
「毛皮農場のミンクがコロナで大量死、人間から感染か」
(CNN)アメリカのユタ州とウィスコンシン州の毛皮農場で、
新型コロナウイルスの集団感染が発生し、
計約1万匹のミンクが死んだことが分かった。
人間からミンクに感染が広がったものとみられている。
初期調査では、人間からミンクに感染したことが示されており、
今のところ、ミンクから人間への感染例は確認されていない。
(引用、以上)
人間から、ペットの犬や猫に新型コロナウイルスが感染したという話は、
よく聞きましたが、さすがに「ミンクに感染」とは驚きです。
今のところ、「一方通行」です。
つまり、人間から犬や猫、さらにミンクに感染しても、
犬や猫やミンクから人間に感染が戻ってくることはありません。
ただし、今後、いろいろな種類の動物に人間のコロナが感染していくと、
人間に戻るタイプのウイルスが出現する可能性があります。
注意が必要なのは、
人間と動物で「ウイルスのキャッチボール」をしているうちに、
新型コロナウイルスが強毒型になってしまうリスクがあります。
もしかすると、「パンドラの箱」を開けてしまったのかもしれません。